ホーム » ネットの普及による変化

ネットの普及による変化

本土においても医療や学習など様々な格差が生じており、交通アクセスが制限される離島で生活することは容易なことではありません。
本土で仕事を探す場合、ネットを使うなどして容易に見つけることが可能です。
しかし、離島では漁業関連など職種が限定的で、求人は役場などの行政機関が担っており、容易に仕事を探すことは難しくなります。
日本国内には4,000程の島がありますが行政機関が存在しない島も多く、その場合は人伝手で仕事を探すほかありません。
島民の数は限定され、義務教育後の進路は島外に出ることが一般的です。
過疎と高齢化が進み、事業を拡大する場合は島外へ進出するため、島の経済は発展しにくい環境にありました。
しかし、ネットの普及により、離島での生活が大きく変わりつつあります。
ライフスタイルの多様化が進む昨今、従来までは不便で敬遠されがちな離島へ移住する若者も増えており、活気が戻っています。
本土では至る所に監視カメラが設置され、根も葉もないことまでがSNSにアップされるなどプライバシーを守ることが困難になっています。
しかし、離島では、天気が良い時は釣り、日が暮れたら仕事をするといった自由な働き方をすることが可能です。
ネット環境があればシステムエンジニアなどは働く場所を選ばず、世界中どこに居ても収入を得ることができます。
なお、ネットの普及は、島の復興にもつながっています。
義務教育後は島内に残り通信教育で高校から大学まで学べ、島で収穫したものは産地直送のネット販売、買い物はネット通販で最新の物が購入可能です。
不便は、決して不幸なことではありません。
限りある資源の中で工夫して生活する離島暮らしは、心を豊かにしてくれます。